湖歩会と東京科学大学との共同臨床研究その3

3.研究課題名:慢性腎臓病患者を対象とした心肺運動負荷試験の嫌気性代謝閾値(AT)と酸素飽和度性作業閾値(ST)の相関を検討する臨床研究

試験ID:UMIN000059737

  • 研究種別:観察研究
  • 対象:慢性腎臓病(CKD)患者
  • 主要評価項目:
    • AT に対応する運動強度(心拍数)
    • ST に対応する運動強度(脈拍数)
  • 目標症例数:20
  • 臨床研究開始日:2026/1/27
  • 実施組織: 医療法人社団湖歩会 すがも腎クリニック
  • 研究の概要: すがも腎クリニックでは「透析に至らないこと」を目指す治療の一環として、心肺運動負荷試験(CPX)装置を導入し、患者一人ひとりに適正な運動処方を行っています。この臨床研究は、慢性腎臓病患者に対して行われるCPX検査のデータを用いて、有酸素運動の限界点を示す「嫌気性代謝閾値(AT)」と「酸素飽和度性作業閾値(ST)」の相関関係を調べる目的で実施・登録されています。

この研究の意義と目的(CPX・AT・STの関係)

この研究は、慢性腎臓病(CKD)の患者さんが安全・効果的に「腎臓リハビリテーション(運動療法)」を行うための、非常に画期的で患者さん思いのアプローチです。

  1. CPX(心肺運動負荷試験)と従来の「AT」の課題 これまで、患者さんに最適な運動の強さを決めるには、マスクをつけて呼吸(呼気ガス)を分析し、「AT(嫌気性代謝閾値:有酸素運動と無酸素運動の境目)」を測るのが標準でした。しかし、マスクをつけて自転車をこぐのは息苦しく、患者さんにとって負担の大きい検査でした。
  2. 新しい指標「ST(酸素飽和度性作業閾値)」の検証 そこでこの研究では、息苦しいマスクをつける代わりに、指先などで測る「酸素飽和度(SpO2)」のデータを用いた新しい測定法(S-Slope法)によって算出される「ST(酸素飽和度性作業閾値)」という指標に注目しています。
  3. 研究の目的(主要評価項目) 従来のマスクを使った「ATの時の心拍数」と、新しい簡便な「STの時の脈拍数」が、どのくらい一致(相関)するかを調べます。

【この研究が成功するとどうなるか】 もしATとSTが強く相関することが証明されれば、慢性腎臓病の患者さんは、苦しいマスクをつけることなく、より楽な検査(ST測定)だけで「自分にぴったりの安全な運動量(AT)」を出してもらえるようになります。この運動をすることで腎機能改善を目指せるようになります。

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