湖歩会の歴史は古く、昭和21年12月2日に開院した東京医科歯科大学附属霞ヶ浦診療所の親睦会として、昭和24年5月に発足したことに端を発します。
分院長である大渕重敬初代教授は、霞ヶ浦の湖畔を逍遥しながら、当時の分院が結核病院であったことを踏まえ、結核菌を発見したロベルト・コッホに因んで親睦会の名を湖歩会(コホカイ)と命名されました。
昭和26年4月1日第二内科学教室講座が発足に伴い、湖歩会も同門会として東京医科歯科大学第二内科湖歩会となり運営されました。
昭和49年2月武内重五郎第2代第二内科教授就任に伴い、湖歩会は第二内科同窓会へと引き継がれました。
武内重五郎教授は、関連病院の充実(総病床数1000床を目標)と世界的研究、そして誰からも信頼される医師の育成を教室の方針とされ、臨床・研究・教育のバランスよく、全体として患者をみる統合診療を目標とされました。
その後、昭和63年3月1日丸茂文昭第3代教授就任を経て、第二内科は呼吸器、循環器、腎臓、消化器、内分泌の主要臓器5つを要し、五百数十名の同窓生を有する大内科学教室に発展していましたが、平成12年4月臓器別9内科教室に再編され第二内科学教室は消滅しました。
しかし、第二内科教室員は東京医科歯科大学呼吸器内科、循環器内科、腎臓内科、消化器内科、糖尿病・内分泌・代謝内科各教室の礎となり、また、第二内科関連病院も東京医科歯科大学の主要関連病院となり現在に至っています。
第二内科同窓会は、その後もナンバー教室としては唯一、今日まで変わることなく維持されています。
臨床・研究・教育の3つそれぞれを大切に、臓器別のみの視点ではなく身体所見に従い全身を統合的に診るという第二内科の精神を広め、未来へ引き継ぐため、医療法人社団湖歩会は誕生致しました。
この目標達成のため、全職員一丸となって邁進して参りますので、皆様よろしくお願い致します。
すがも腎クリニック院長
東京医科歯科大学第二内科同窓会常任理事
医療法人社団湖歩会 理事長 河﨑 雅暢